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女性社員の管理職昇格意識調査×キャリアカウンセリング×研修で女性活躍の新たな一歩を:富士通コミュニケーションサービス様

富士通コミュニケーションサービス様会社概要

設立1994年12月
事業内容「コンタクトセンター」および「ITサポート」のアウトソーシングサービス
売上高233億円(2020年度)
従業員数4,550名(2021年3月末現在)

ご依頼を頂いた経緯

 富士通コミュニケーションサービス(以下CSL)様は直接雇用の男女比率が4:6で既に多くの女性社員が活躍していました。しかし親会社である富士通株式会社のダイバーシティ施策が更に進化していく中、グループ企業の一員としてこれまで以上に女性活躍、特に女性幹部社員(管理職)の比率を高める必要がありました。CSLではダイバーシティ推進室の人員を増やしつつ、様々な施策を検討するタイミングでリプロキャリアにお声がけを頂きました。

無料サーベイで判明したのは、管理職昇格に意欲的な多くの女性リーダーの存在

まずはリプロキャリアにて無料で提供しているサーベイ項目をベースに定量調査に必要な項目をピックアップ。必要に応じてカスタマイズしていき、①やりがい、②将来のキャリア、③管理職への昇格意向、④両立に関する意識、⑤上司の理解、 ⑥社内におけるジェンダーギャップの有無に関して調査を行いました。

当初は「女性社員は管理職昇格に消極的なのではないか」という仮説を立てていましたが、リーダークラスの女性の73%以上が「昇格したい」「適切な時期がくれば昇格したい」と考えていることがわかりました。 

キャリアカウンセリングを通じて見えてきた女性リーダーの本音

加えて行った女性リーダー向けキャリアカウンセリング(希望者対象)では、管理職に対する意欲や、懸念、会社から受けたいサポートなど様々な生の声を集めることができました。希望者の数は多くはありませんでしたが、それでも定量調査だけでは得る事の出来なかった「女性リーダーの本音」に触れることが出来ました。また、カウンセリングを通じて女性リーダー自身にも、上司にも、様々なアンコンシャスバイアスがあることがわかってきました。

最初の一歩として、社長を含む管理職全員にアンコンシャスバイアス研修を実施

これまでの定量・定性面での調査から見えてきたのは管理職・女性社員双方にあるアンコンシャスバイアスの存在でした。「ダイバーシティ推進は年単位で社内の理解を得ながら進めていく必要がある。その最初の一歩がアンコンシャスバイアスの払しょくである。」との考えから、アンコンシャスバイアス研修の実施が決定しました。

対象者社長以下、管理職全員
時間3時間
人数1回あたり50名前後・3回にわたってオンラインで実施

研修感想:

 アンコンシャスバイアスの影響や、ダイバーシティ&インクルージョンの重要性については、これまでの研修等で認識していたつもりですが、セミナーの説明や、他の参加者の方の実例をお聞きすることで、より理解が深まりました。

 アイコンシャスバイアス自体は採用活動でも耳にする言葉であり把握しておりました。 しかし、実際にそれができているかは別問題であり、普段から意識し続けることが重要だと改めて感じました。とても勉強になるセミナーでした。

 バイアスについては、自身のいままでの経験から判断していることを実感。 ライフイベントなどで自身の立場が変わることで、それまでの考えが変わることが多くあることを認識した。

この事例のまとめ

課題・女性管理職比率を上げたい
・女性活躍に関する社内の実態を知りたい。ダイバーシティ推進室を増強したこのタイミングで、年単位の施策を推進していくための下地となるデータが必要だった。
方法・全女性社員向けの、昇格に関する意識調査(無料)
・女性リーダー向けキャリアカウンセリング
・管理職向けアンコンシャスバイアス研修
成果・女性社員の管理職登用に関する実態が把握できた。
・調査結果をもとに、根拠ある施策の立案が出来た。
・ダイバーシティ推進の必要性を管理職に理解してもらう事が出来た。