性別の壁を越えて参加したくなる女性の健康セミナーの仕掛けとは? ~自由参加セミナーでも男性出席者30%の秘訣~ 中外製薬様
中外製薬様会社概要
創立 | 1925(大正14)年 |
事業内容 | 医薬品の研究、開発、製造、販売および輸出入 |
売上高 | 999,759百万円(連結、2021年12月期) |
従業員数 | 7,664人(連結、2021年12月31日現在) |
ご依頼をいただいた経緯
健康経営の取り組みの一環で、女性の健康セミナーを行う会社を探していた中外製薬様。女性の健康セミナーを実施するにあたり、
・なぜ女性の健康に特化したセミナーを行うのか、男性社員にも納得してもらいたい
・会社全体のダイバーシティ施策として女性の健康を、性別を超えて理解して貰いたい
といったリクエストをお持ちでした。
そのような中で、男性社員にも納得してもらうためのコンテンツを作成した実績があったこと、体験セミナーにご参加いただきセミナーの様子を体感していただいた事が決め手となり、リプロキャリアへのご依頼に繋がりました。
知識に加えて、大切なことは「対話」
セミナースライドを作成するにあたり、担当者の皆様の、男性社員への思い・女性社員への思いのヒアリングを実施。
男性社員に対しては、昨今女性活躍や女性の健康など女性にフォーカスが当たりがちな中、男性社員が疎外感を味わう事のないように男性社員へ丁寧な説明と理解を大切にしていきたい。女性社員に対しては、これまで休憩室やお手洗いでこっそりと話すことしかできなかった女性の健康課題に対する辛さをもっとオープンに話してもらえる環境を作りたい。そのような担当者の皆様の思いを受けて、リプロキャリアでは組織における対話の重要性に着目。セミナーコンテンツでは女性の健康の基礎知識だけではなく、女性の健康課題を上司と部下で話し合うための「対話のコツ」を盛り込むことに決定。
実際の「対話のコツ」を作成するにあたっては、中外製薬様の社内の実態に即したスライドにするために担当者の皆様からアイディアをいただきながら作り上げていきました。
男性参加者を増やすための中外製薬様の工夫
一般的にセミナーが自由参加の場合、男性参加者はまれであることが殆どです。女性の健康について聞く気恥しさが、男性社員の中にあるのかもしれません。
そこで中外製薬様では、セミナー案内文を【必読】とし、女性の健康に関する基礎知識だけではなく女性の健康課題に関する対話の仕方がある旨を告知。更に、セミナーは女性の為のものではなくダイバーシティ推進の為のものであることを説明し、多くの男性社員の参加を募りました。
結果として、男性参加者は30%まで引き上げられ(アンケート回答ベース)当初の狙い通りのセミナー開催となりました。
対象者 | 中外製薬 本社事業所所属の希望者 |
時間 | 45分 |
配信方法 | Teams および 録画配信(1週間) |
人数 |
ライブ配信:110名程度 録画配信へのアクセス:1,000回程度 |
セミナー感想:
この事例のまとめ
目的 |
・女性の健康セミナーを、男性社員の理解・納得も得た上で実施したい。 ・ダイバーシティ推進の観点から、基礎知識について学ぶだけではなく対話に繋げていきたい |
セミナー内容 |
・女性の健康課題に関する基礎知識(生理・PMS・不妊・更年期) ・上司と部下の対話のコツ |
成果 |
・男性社員を巻き込み、職場の課題として周知することが出来た。 ・女性社員自身が、健康課題に対する対処法を学ぶことが出来た。 ・基礎的な対話のコツについて学ぶことが出来た。 |