「ボトムアップの組織になってほしい」「組織を活性化させたい」経営層・事業責任者へのメッセージ

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戦略を立てるのは得意。結果の為の数値管理も出来る。一方で、組織の風土を作りあげることには難しさを感じる。そんな経営層や事業責任者の方は多いのではないでしょうか。

事業推進(左脳)のプロ=組織づくり(右脳)のプロ、とは限らない

 

みなさんは組織を運営する上で、「手触りのなさ」を感じる瞬間はありませんか?

対話をしようと試みても、議論が活性化しない。表面的な回答が返ってくる。エンゲージメントサーベイで数値は確認できるが、自分が知りたいのは組織のメンバーの生の声だ。そう感じることがあるのではないでしょうか。

経営者や事業責任者の仕事のうち、事業推進をすることを左脳の仕事、組織づくりをすることを右脳の仕事としましょう。この二つは皆さんの仕事でありながら、全く別の性格を持つものであると考えることができるでしょう。

日本の人材育成は、左脳育成の歴史とも言えるでしょう。皆さん自身も、左脳を使った事業推進の方法についてはある程度、慣れ親しんだ印象があるのではないでしょうか。

一方、右脳をつかった組織づくりはどうでしょうか。中間管理職だった時代には部下と1対1で対話しながら動機付けをすることも出来ましたが、今では1対マスです。ビジョンを語る、中間管理職を指導する、若手にも気さくに話しかける、などの様々な手法を使って工夫をしていますが、イマイチ組織全体の「心」が見えてこない。「手触り」がない。このような感覚があるのではないでしょうか。

皆の笑顔で溢れたら、どんなに素晴らしい組織になるだろう。でも現状は違う。そのようなモヤモヤ感や焦燥感を抱かれているかもしれません。

組織づくりが難しいのは、あなただけが原因ではない

 

本記事を読んでいる皆さんは、日々組織の長として事業と奮闘をされています。もしかしたら、「なにがいけないんだろう」「自分の力が足りないのか」と無力さを感じている人もいるかもしれません。ですが、本当にそうなのでしょうか。

リプロキャリアではこれまで多くの組織を見てきましたが、責任者一人が組織に与える影響は全体の一部でしかありません。全体性をもって組織を俯瞰してみると、様々なものから影響を受けながら現在の組織が出来上がっていることがわかります。

こうして見ると、組織を構成している要素がいかに多様で、いかに複雑かがお分かりいただけると思います。組織の現状は、あなた一人の責任で作られているものではありません。だからこそ、これらの組織の現状がどのように形作られているからを紐解き、そこからスタートしていくことが、最初の第一歩になるのです。

組織づくりも、後天的に獲得できるスキルです

 

多くの経営者・組織長は組織づくりに悩みを持っています。なぜでしょうか。

それは、「その教育を受けていないから」その一言に尽きます。

事業推進のスキルは、あなた自身が座学・経験・上司の薫陶を受けて培ってきたものです。一方、組織づくりは教育された経験がない方が殆どです。リーダーシップ教育は多くの方が受けたことがあると思いますが、リーダーシップはリーダーの在り方に関する教育であり、組織づくりの一部分を切り出したものでしかないのです。

結果として、「責任者のキャラ」頼みになっているのは、なんだかとてももったいない気がしませんか。

勿論、経営者や責任者が、全ての組織づくりのスキルを今から獲得するのは時間がかかります。ですが、全てを一人でやろうとするのではなく、「組織の状態を見立てる目」と「打ち手の選択肢」さえ獲得出来れば、あとは人事・部下・外部パートナーとともに作り上げることが出来ます。

 

組織づくりは「緊急かつ重要」それとも「重要だけれど緊急ではない」あなたはどちらだと思いますか?

 

多くの経営者・事業責任者は、事業推進も組織づくりもどちらも重要と回答します。しかし現実問題、投下している時間は事業推進<<<組織づくりになっていることが多いのではないでしょうか。

社員の笑顔ややりがい・会社に対する愛着・組織のよりよい状態は、組織づくりによって形成されます。思い切って組織づくりを「緊急かつ重要」の箱にいれることで、もしかしたら新しい突破口が開けてくるかもしれません。

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リプロキャリアでは、「組織の葛藤を、創造の力に」をモットーとし、様々な企業様の組織開発に向き合って参りました。「組織開発の壁打ちがしたい」「自社にどのような可能性や伸びしろがあるのか知りたい」と考えるお客様、是非お気軽にお問合せ下さいませ。

Illustration by Storyset

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